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STAFF BLOG

GRAND SEIKO

時刻合わせの針とめもり

花見 心平

みなさんこんばんは。

 

突然ですが、みなさんはお持ちの時計の時刻合わせをするとき、

 

次のうちどのレベルで合わせていらっしゃいますか?

 

①短針・長針・秒針 を一秒単位まで完璧に合わせる。

 

②短針・長針は合わせるが、秒針までは気にしない。

 

③長針はざっくり合わせて、正確な時刻と数分差があるかもしれない。

 

※当てはまらないモデルもあります。

 

 

 

お店でお客様と時刻合わせのお話をさせていただくと、

 

毎日のお仕事でお使いの方と、休日のみお使いになられる方で

 

この時刻合わせのレベルはかなり個人差があるように感じます。

 

「気持ちよく使う 」 ことが最善ですので、正解は特にないというのが結論です(笑)

 

しかし、①のレベルだとお答えしていただくお客様の中には、

 

より「正確さ 」 に対して強いこだわりを持つ一面があります。

(実は私もこのタイプだったりします)

 

正確に時刻を合わせると日差がわかり、時計のコンディションがわかることがメリットだからです。

 

その究極的な症状に陥りますと、時計の針とめもりの「微妙な食い違い 」 をも

 

きっちりとあわせたいという気持ちに駆られます(笑)

 

「微妙な食い違い 」を含め、今回は、針と、めもりを、

 

しっかり合わせるお話をさせていただきます!

 

 

 

 

 

 

 

 

201702261DSC_26461.jpg

グランドセイコー|SBGA011

グランドセイコーを見本とさせていただいたのは、

針とめもりが見やすいからです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

201702261DSC_2677.jpg

秒針が12時の位置に来たとき、リューズを引き出して秒針を停止させます。

(モデルによっては秒針停止機構がないものもあります)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

201702261DSC_2669.jpg

次に、NICTのWEBページを参考に(最上段にある時刻です)、

針を正しい時刻に進めます(時計回りです)。

これで「普通の時刻調整 」 は完了です。

 

※今回は時刻合わせということで、デイト表示につきましてはまた別の機会にさせていただきます。

 

 

 

 

 

 

そしてここからが「微妙な食い違い 」のお話です。

 

 

 

 

 

 

 

201702261DSC_26902.jpg

まず、めもりと長針の先端を、可能な限りピッタリ合わせます。

例として、3分に合わせました

 

 

 

 

 

そして待つこと1分。。。

 

 

 

 

 

 

 

201702261DSC_2702.jpg

秒針が12時の位置にきたとき(1分経ったとき)

よく見ると微妙に長針の先がめもりと前後することがあります。(画像では進みですね)

ホントに微妙なレベルですが(汗)これが「微妙な食い違い 」です。

合わせたときはピッタリでしたが、針が回るうちに微妙なレベルのズレが発生することがあります。

 

※これはあくまで個体差のある現象です。

 

 

 

 

 

 

これは構造上に原因がありまして、

 

針を回している歯車は「遊び 」がないとそれぞれがピッタリとくっついてしまい、

 

くっついたままだと動かないので、「遊び 」 をつくって組み立てています。

 

つまり「遊び 」 がある分、針に微妙なズレが発生してしまうということです。

 

 

 

 

 

ではこの「遊び 」 を解消させる効果的な方法はというと、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

201702261DSC_2706.jpg

例えば、長針を「5分 」に合わせたいとき。

一度合わせたいめもりよりも、10分ほど先へ進みます。

(「5分 」に合わせたいので「15分 」まで進みます)

 

 

 

 

 

 

 

 

201702261DSC_2715.jpg

その後、長針を反時計回りに戻していき、「5分 」のところで止めます。

これで歯車の「遊び 」 が解消されるケースが多いです。

逆に解消されない場合は「5分 」よりマイナスの時間から針を進めて

「5分 」のところで止めてみてください。

 

※この調整法はあくまで「多くの場合 」 であることをご了承くださいませ~m(_ _)m

 

 

 

 

いや~、これはやりこむと、目と、肩が、大いに疲れます(笑)

 

冒頭に書かせていただきました時刻を合わせるレベルで、

 

①短針・長針・秒針 を一秒単位まで完璧に合わせる。

 

の方も、毎回きっちり合わせなくてもいいかもしれませんね(笑)

 

でもピッタリ合わせることは気持ちの良いものです。

 

ぜひ一度、ご愛用のお時計でもお試しくださいませ♪

 

また、効果があったときなどはお店で教えてくださいね!

 

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